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知ってるとちょっと便利な なわ結び
最近、日常の中で紐を<結ぶ>ということが、少なくなりました。そのためか、どこかで結び目を見つけると、いかにも適当に結んだ、いや、これは場合によってはあぶないと思われるような結び目が結構あります。そこで、基本的な結びを踏まえながら【知ってるとちょっと便利な なわ結び】というテーマでいくつかの結び方を紹介していきたいと思います。まだ、たちあげたばかりでわずかですが、少しずつ増やしていく予定です。ロープ屋としての知識と約20年のボーイスカウトでの体験から得たものを還元していければと思います。

本結び  ひきとけ結び  ふた結び  もやい結び  とっくり結び  避難用ロープ

本結び---について
本結び つなぎ合わせの結び方でもっとも基本的な結び方です。
同じ太さ・材質の紐をつなぎ合わせるのに適していますが、
太さや材質が違う場合はすべって解けやすい。
欠点は締まりすぎると解けなくなりやすいことです。---以下にひとつ
解決法を紹介します。
たて結び これは危険
右手の紐と左手の紐と重ね方を同じにするとこの結びになります。以外に、
この結び方をしているひとが多いのには驚きます。実はロープ屋に嫁いだ
私の家内も最近までこの結び方でした。過重がかかるとすべって解けや
すい危険な結びです。
堅い本結びを解く 1 上の本結びの、右に出ている赤い紐2ほんを左右に思いきって引っ張ります。
すると左の写真のようになります。
弱い材質のものは引っ張りすぎると切れてしまいますので注意をしてください。
堅い本結びを解く 2 あとは、緑の結び目を押さえて赤い紐を右へ引っ張ります。
左の写真の様に抜けていきます。


ひきとけ結び この結びは小船のもやい綱としても使われるように引っ張るほど解けに
くい結びかたです。紐の途中でつくっておいてから引っ掛けることもでき
ますが、ここでは、通うさなくてはならないときの結び方です。
1
棒の左から右にロープをまわしてもとのロープに上から交差させます。
2 1の先端を棒の手前で下をくぐらせる様に右に出してきます。
3 2でできた下の輪にロープの先端を輪の上から入れて、手前に引き出します。
4 ロープの先端を引っ張ればできあがりです。
二重ひきとけ結び ひきとけ結びをより強固にした結び目です
5 上の2でくぐらせたロープをもう一度くぐらせて二重の輪にします。
6 3と同じように、5でできた二重の輪に先端のロープを輪の上から入れて手前
に引き出します。引っ張ればできあがりです。
簡単に
解ける
ように
する
上の3のところで先端から通してしまわずに二つ折りにして先端を残す様にし
て通しておくと、結び目を解くときにひじょうに便利です。
紐の先端を引っ張ると堅い結び目でも簡単に解けます。
最後の止めのときに同じように先端を残す様に通して止めておくと、す
べての結びに応用できます。特に引っ張って締まっていく結びには有効
です。


ふた結び(ツー・ハーフ・ヒッチ) 一時的にロープの端を止めるのに使います。ロープに過重がかかっていると
きにも結ぶことができる。結び目の移動によってながさを調節することもでき
る便利さがあります。一時的にロープを張って止めるのに便利です。
1 棒の左から右にロープをまわしてもとのロープに上から交差させます。
2 ロープの先端を1でできた輪の下から手前に引き出します。

3 ロープの先端をもとのロープの上から交差させ手前にできた輪に下から通し
て手前に出します。
4 ようするに、もとのロープに同じことを2度くりかえします。
5 結び目を締めればできあがりです。
6 結び目の位置を変えて、引っ張っても位置はずれません。
トートラン・ヒッチ ひた結びをより強固にした結びです。
テントやターフの張り綱に使います。これでテントの綱の先端の金具がなく
ても、引っ張り具合の調整は自由自在せす。
7 2の作業をもとのロープにもう一度します。
8 3〜4の作業を同じようにします。これでできあがりです。


もやい結び(キング・オブ・ノット) 結びの王様と言われるように、結び目がずれたり、くずれたりしない強固な
結びです。ロープの太さにかかわらず安全で簡単で、しかも解きやすい便
利な結びです。
強固で安全なため人名の救助や登山にも使われます。
1 もとの左のロープに輪を作ります(交差の仕方に注意)。先端部分を右手に
もってきます。
2 右の先端部分を左手の輪に下から上に通します。
3 先端ロープをもとのロープの下からくぐらせて手前にもどしてきます。
4 戻してきた先端部分を元の輪に上から下へもどします。
5 結び目をしめてできあがりです。


とっくり結び1 簡単で安定した結び方です。
輪を組んでからはめるやり方と、巻きつけて行くやり方がある。
過重がかかっていないときは解ける場合がある。過重がかかり締まりすぎ
ると、解けにくくなります。
1 輪を作る。交差の仕方に注意。
2 となりに同じように輪を作る。交差部分は常におなじ重なりにする。
3 右の輪を左の輪の上に重ねる。
4 真中の穴に杭などを通す。
5 両方引っ張るとできあがり。
とっくり結び2 上から通せないときに巻きつけていく方法
6 一周巻きつけて交差するように上から重ねます。
7 もう一度くぐらせます。
8 ロープの先端を5でできている交差部分の下に通して引っ張れば、
4と同じになります。


避難用ロープ とっくり結びを応用して避難用ロープにします。
一本のただのロープでは手ががりがなくてロープを持つのも困難なようです
。そこで、ロープの途中に結び目をつくっておく方法です。一度にたくさんの
結び目ができあがります。
1 とっくり結びの2〜3で輪を重ねましたが、同じように輪をつくっては重ねるこ
とを繰り返します。左では4個の輪を重ねています。
2 1で左に出ている先端のロープを下から通し輪の真中から上へ引っ張ります。
3 すると重ねた輪が下から順に結び目となって上がって来ます。
4
5 ここでは4個の輪を重ねましたので4個の結び目が、ほぼ均等な間隔で
できあがっています。

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