このページは新旧の作家、職人による京印章作品を皆様に鑑賞していただくページです。簡単な解説もして行きたいと思いますので今後のハンコ選びや今お持ちのハンコを改めて見直して頂く参考になさってくだい

第2回  筌廬(1871〜1945)と章石(1876〜1956)
     
せんろ        しょうせき

第2回は河井筌廬(かわいせんろ)と河井章石(かわいしょうせき)兄弟です。
河井筌廬は京都の印章店に生まれ20代で早くも頭角をあらわし上海に遊学、中国(清の末期)の碩学、篆刻家、呉昌碩に学び、33才で上京、明治、大正、昭和の篆刻界で昭和20年3月10日の戦災でその作品と共に此の世を去るまで、その名をほしいままにした天才印人。
一方、弟、章石は京都で印章店、河井生々軒を経営する傍ら、金声印社を主宰し多くの技術者育成に尽力。数多くの文化・教養人や経済人と広く交際する一方、芸術性の高い実用印を数多く残しました。私も昨年、仕事で訪れた妙心寺で今も使用されている角印に「章石」の側款(そっかん・・・作者の名をはんこの側面に彫り込んだもの)を発見し今なお実用されていることに感動したものです。
「はんこや」から世界に自らを投じ、芸術と碩学の世界にその身を進め人々の賞賛を受けながら戦災の業火に悲運の死を遂げた印人-兄、筌廬と、「はんこや」というフィールドで求道の精神を体現し生活の中に印の世界を求めつづけ天寿を全うした印人-弟、章石。ふたりの生き様は違いますが、ともに漢籍、説文(せつもん・・・漢字の字源に関する学説)にすぐれ京印章の世界に一時代を築いたふたりの仕事をほんの僅かですがご紹介します。

(なお、「せんろ」の漢字は「くさかんむり」に「全」が正しいのですがフォントにその文字がないので同じ意味のある「たけかんむり」に「全」の「筌」字を当てました。お許しください)


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