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当店使用の印材について

1)実用印の印材

2)落款印・遊印の印材

3)寺社印の印材


実用印の印材
(認・銀行印・実印・法人印)

当店では以下の4種類の印材を御用意し実用印に使用しています。石材、水晶等の貴石類は粘りにかけ欠けやすく実用印には不向きですがお客様の持ち込み印材については対応させていただきます。金属類は彫刻方法の違いからお受けする事ができません。但し、チタン材についてはご相談に応じます。


    象牙
きめが細かく繊細な彫刻が可能で特に手彫りの高い技術の再現性に優れます。高貴な気品を備え長年使用しても磨耗に強く狂いがでません。朱肉とのなじみがよく鮮明な捺印がいつまでも得られます。使い込むほどに色彩に深みが増し朱に染まって行く程に風格を備えていきます。
産地や牙の部位により細かく等級にわかれていますが
当店では一本一本きめの均質性と色あいや艶を吟味し「上品」以上の等級のものを仕入れています。
ワシントン条約で取引が制限されていますが当店では政府に登録済の正規品を使用しています。


  オランダ水牛
   (純白)


  オランダ水牛
  (ぶち入り)

もともとオーストラリア産の陸牛の角ですが最近はインドやアフリカ産のものがほとんどです。「オランダ」の由来は江戸時代、オランダ経由で輸入されたことによるとの説が有力なようですが定かではありません。半透明のあめ色の質感上品な材料です。繊維質で粘りがあり耐ショック性は象牙にまさります。ここでご紹介している希少な「純白品」と多産な「ぶち入り」があり、産出量の少ない芯持ちの純白品は贈答品に喜ばれています。
当店では京印章に相応しいものとして芯持ちの「純白品」を使用しています。

   黒水牛

東南アジア産の水牛の角です。多産で安定的に供給され価格も象牙やオランダ水牛に比べリーズナブルです。繊維質で粘りが強く耐ショック性は象牙に勝ります。使用頻度の高い銀行印などにおすすめです。ただ、いつまでも黒いまんまですから「飽きがくる」とおっしゃる方もおられます。オランダ水牛もそうですが虫の食害がありますので長期間使用されない時は防虫剤などを備えれば安心です。
当店では安定性にすぐれる角のまん中からとれる芯持ち印材を使用しています。

    本つげ
木の材料のなかでもっともハンコに相性のいい材料です。硬度にすぐれ木の持つ暖かみは日本人の感性にあいますね。価格も他の材料にくらべると安く安定的です。
ただ、どうしても
乾燥や朱肉の油分の浸潤などの影響を受けやすいので他の材料にもまして優しく使ってあげてください
御蔵島産のものが最高級とされていますが産出量も少なく当店では薩摩産の本柘を使用しています。
このほか東南アジア産の
「シャムつげ」が安売り品などに使われていますが、この材料は柔らかく繊維密度もおおまかで割れなどもおこすことがあり長年の使用に耐えれるものではありませんので、当店では絶対使用しません。


                 落款印の印材

落款印の印材は主に石印材を使います。彫刻に適した硬さで印刀を入れた時、雅味が生まれ色彩も変化に富み全て違う表情をみせる天然ものならではの楽しいものです。
石印材は中国で産出し産地によって色彩や粘りに違いが見られます。中でも田黄(でんおう)や鶏血(けいけつ)と呼ばれるものは大変高価で本物はもう取り尽くされて産出しないようです。ただ、大変よく似た石印材が中国の石印材産地で産出するようで現在の中国土産品で鶏血・田黄といって安価で売られているものは、こうしたものがほとんどです。中には印材として不適な大変硬い材料が売られている事もあり土産品として販売されたものは要注意です。
石印材のほかには形の変化が面白い竹の根をつかった竹根(ちっこん)やお馴染みの柘などが落款印に使用されます。
当店では以下の種類の印材を主に落款印に使用しています。また、御依頼があれば、お客様が持ち込まれた各種印材類もお彫りします。ただし彫刻不適な材料もございますので現物をお見せ頂きながら御相談させて頂きます。


本柘
落款印を柘で彫ることは少ないかも知れません。ハンコやさんならではかも。天然の石印材を印刀で掘り出したときにできる文字の表情が繊維質の柘材に印刀を当てただけでは再現できないからです。でも、「石ならこう割れがはいるかな?」等と考え石のような彫味を再現してみせると言うのはハンコやさんにしか出来ないことです。

寿山(じゅざん)石
石印材としてはもっともポピュラーかもしれません。中国福健省などで産する石印材です。色や模様のバリエーションも同じ石かと思うほど豊かで価格もリーズナブル。お好みにあわせて色目を選んで下さい。

青田(せいでん)石
だいたい淡い緑の色をしています。篆刻教室などで練習に使う石はだいたいこれです。中国浙江省産。印刀を入れた時まきこみが強い感じでぱりぱりとほれます。価格もリーズナブルでポピュラーな石印材です。

巴林(ぱりん)凍石
巴林石
最近特に多く入ってきている印材。中国内蒙古自治区産
彫やすくひび割れがすくなく加工しやすい材料です。凍石と呼ばれる半透明な部分が入り交じったものと白っぽいより柔らかいものなどがあります。様々な模様のものがあるのは寿山石とおなじですが「巴林鶏血」とよばれる鶏血石のような強い赤みの模様の入った石もあるようです。

寺社印の印材

用途により大小様々なバリエーションを見せる寺社印。使用する材料は特に実用印と違いがあるわけではありません。ただ、変化に富む印章類だけに大きさなど制限のある材料もあります。


本つげ
寺社印の材料のほとんどが柘です。当店ではツゲの印材を寺社印に使用しています。寺社印は大型で形も多岐にわたり実用印の規格外のものが多く発注されます。そこで基本的には比較的大型の材料の入手がしやすく加工しやすいツゲ材を使用する事が多いのです。
象牙・オランダ水牛・黒水牛 寺社印のうち法人印や比較的小型の角印など実用印に属するものに使用することが多いです。柘に比べ耐久性や捺印の再現性にすぐれますが大形の材料が特に近年、得られなく、また金額的にも大変高価になるので大形の印章に使用されることはまずありません。素材の特徴は実用印の印材のとおりです。

各種石印材
石材のほうが趣のある物が作れますが、大型のものは押印に一定の経験と技術がないと美しい印影が得られにくいことから最近は少なくなりました。

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